医療クラークとは

医療クラークとは?

病院を対象とした診療報酬点数である「医師事務作業補助体制加算」をご存知の方も多いと思います。医師の事務作業を補助する「医師事務作業補助者」の別称として、医療クラーク、医療秘書、クラークという言葉があります。

2016年現在、診療所では診療報酬点数はつきませんが、医療クラークを活用することで、様々な効果が得られることから、少しずつ診療所でも医療クラークの活用が広まりつつあります。

電子カルテクラークとは?

当プログラムの名称は「電子カルテクラーク導入プログラム」としています。それでは、「電子カルテクラーク」とはなんでしょうか。

私たちは、「医師の電子カルテ入力を支援し(悩みを解決し)、スムーズに電子カルテの導入・運用を行うために必要不可欠なスタッフ」と位置づけています。クラークが院内にいることで、医師が診察に専念できる環境を作り出すとともに、診療所内のコミュニケーションが良くなり、診療所全体が明るく活性化するのです。

クラーク運用が電子カルテ導入のハードルを低くする

クラークの活躍により、「パソコンが苦手な場合」や「患者さんが多い場合」といった、電子カルテ導入・運用上の2つの大きな課題をクリアすることができます。クラークが電子カルテ入力を代行すると、医師はパソコンに入力する作業がほとんどなくなります。

その結果、電子カルテに入力している間、患者さんにお待ちいただく必要がなくなります。また、患者さんの方をしっかりと向いて診療することが可能となるのです。

クラーク運用の効果

効果1

クラークは、医師の診察に立ち会うことで、患者さんの背景(既往歴や家族構成等)が分かるようになり、患者さんとの接し方が変わります。例えば、患者さんに話しかける動作一つをとっても、患者さんの心身状態を考慮して、「左耳が遠ければ右側から話しかける」「患者さんの目線に合わせるため膝をついて話しかける」など、ちょっとしたことかもしれませんが、患者さんにとっては良い印象をもたらす振る舞いができるようになります。

効果2

医師の診療スタンスを日ごろから見ているクラークは、徐々に医師の指示の先取りができるようになります。このようなスタッフは、いつでも相手の先回りをしようと考えた行動を取るため、医師にとっては非常に頼りになるスタッフになるとともに、患者さんにとっても「よく気がつく」スタッフと映ることでしょう。

効果3

クラークの研修を通じて、全体感を持って診療所の業務を把握できるようになります。
その結果、診療所全体の業務や患者さんの流れをスムーズにしようとするコントロールタワーとしての役割を担うようになります。

 

 関連ページ:プログラムについて

先輩クラークの声​

 

皮膚科

勤務

クラークになって、クリニックのどこが混雑しているか、誰が困っているかをいつも気にするようになりました。診察している先生と患者さまとの会話を聞きながら、常に先回りして行動することを心がけています。先生が診察に専念できるようにサポートする、やりがいのある業務です。

内科

勤務

受付と診察室の見えない垣根がなくなり、医師・クラーク・看護師・スタッフ全員で、こまめに情報連携するようになりました。
患者さんに安全で安心できる診療を提供できるように、みんなで相談しながら工夫・改善しています。患者さんから「ありがとう」と声をかけていただくことが嬉しいです。

整形外科

勤務

クラークになって、診療チームの一員に慣れた気がします。医師、看護師、リハビリスタッフをつなぐ役割として、情報共有をスムーズにしようと心掛けています。
 

耳鼻咽喉科

勤務

院長から「いつも助かっているよ」と言われて、うれしい気持ちと、気が引き締まる思いでいっぱいです。これからも全力で先生をサポートしていきたいです。

 

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