医療クラークは速記者ではない

医療クラーク育成のポイント(3)

クラークを活用している診療所で共通しているのは、クラークは単なるトランスクライバー(速記者)ではなく、医師の右腕となって情報連携のメッセンジャーを担っているということでした。

医師が次々に診察しているそばで、クラークはカルテの作成を進めていきます。

例えば、ベテランのクラークは、医師が話している内容を速記のようにすべて打つのではなく、必要事項のみ要領よくピックアップして入力しています。

それは、紙カルテの時代からカルテを十分に見てきて、医師のカルテ作成における癖も把握できているがゆえになせる業です。

そのため、パソコンの入力が特別に速くなくても、十分に医師の診療スピードについていけます。

必要事項を選んで入力するスタイルが、クラークを活用するポイントなのです。

  執筆者:大西(2013.8.17)

(次回へ続く)

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