クラークを導入して即時レセプト点検へ

電子カルテのクラーク運用の効能の一つに「レセプト点検の効率化」が挙げられます。多くのクリニックにおいて、レセプト点検の効率化が要望として挙がります。レセプト点検の目的は、不備のないレセプトを作ることで、「返戻・査定」がないレセプトを作るために行っています。

 

月1回のレセプ点検

従来、「レセプト点検」は月初に集中的に行われています。この月1回のレセプト点検は、通常業務に加えてレセプト点検を行わなければならず、どうしても「残業」や「休日出勤」が増えてしまうという問題がありました。

また、月末・月初に業務が集中することも、レセプト点検を担当するスタッフにとっては大きな負担になっていました。

さらには、レセプト点検時に「算定漏れ(本来算定できる点数を算定していないこと)」があっても、患者から自己負担金を徴収していないために、基本は修正することはできず、結局行えるのは「病名を追加」したり、「取り下げ修正(レセプト請求をすると返戻・算定につながるために修正する)」のみというのも問題でした。

 

クリニックにおけるクラーク運用

 このような問題点を解消するために、医師の隣に医療事務経験の豊富なクラークを配置することをお勧めしています。いまや多くの病院で配置されているクラークですが、クリニックの場合のクラークはもともと医事業務を担当していたスタッフの配置転換が多く、診療報酬事務の知識を持っているという特性があります。この特性を生かすことで、レセプト点検を「診察中」または「診察終了直後」に行えるのではないかと考え、「レセプトの即時点検」を行うという提案です。また、会計時にも受付スタッフによる会計前点検が行われるため、クラークと受付スタッフによる「2重チェック」の効果もあります。

具体的な点検項目としては、以下の通りです。

  • 管理料の算定漏れのチェック
  • 薬剤の用量、禁忌等のチェック
  • 病名と薬の適合チェック
  • 算定月、回数のチェック
  • その他カルテの記載漏れチェック

診療報酬事務に詳しいスタッフが、電子カルテを代行入力するからこそできる運用です。実際にレセプト点検を診察時に実施することで、「病名漏れ」や「算定漏れ」が大幅になくなるという効果があり、月末月初のレセプト点検がほとんどなくなるという効果があります。このように、「レセプト点検のタイミングを変更する」ことで、大幅な業務効率化が図れると考えます。是非、一度検討してみてはいかがでしょうか。

mailmaga

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