プログラムについて

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クラーク普及への想い

電子カルテ導入時のご要望の変化

「電子カルテクラーク導入プログラム」を運営している、医療関連商品の総合展示場「メディプラザ」(2016年3月末閉館)には、2002年の開設以来2万人を超す医療関係の方々がお越しいただきました。

開設当初には、まだ目新しいシステムであった電子カルテは、今では診療所での普及率が5割程度となり、特に新規開業の診療所では不可欠ともいえるシステムになっています。

日々、システム選定のお手伝いをする中で、医師から伺うご要望に変化が見られるようになってきました。単に、便利なシステムを導入したいというだけではなく、「診療スタイルに合う電子カルテを導入したい」という声をお聞きするようになったのです。

医療政策の変化

2014年度診療報酬改定では、「地域包括ケア」の推進が明確に打ち出されました。すべての病棟において在宅復帰要件が設けられ、主治医(かかりつけ医)機能として、地域包括診療料・加算が新設されました。
また、大病院の一般外来縮小が図られるなど、退院後の患者さんの通院先や在宅医療の担い手として、地域の診療所の重要性がますます高まっています。

 ここで特に注目したいのが、大病院の一般外来縮小です。
大病院では、一般外来を縮小する一方で専門外来に特化し、重症や専門医療が必要な患者さんを受け入れ、軽症や一般的な医療ですむ患者さんは地域の診療所の「かかりつけ医」に担ってもらうという、外来機能分化の推進を促すものです。
これにより、診療所等と大病院との間の紹介・逆紹介が促進され、診療所の患者増が予想されます。軽症や一般的な医療ですむ患者さんはクリニックへ/退院後のフォローや、専門医療を必要としない患者さんはクリニックへ

患者増は喜ばしいことですが、システム導入のお手伝いをしている私たちには心配もあります。
患者数の多い診療所の医師から「せっかく導入した電子カルテだが、うまく活用できないのでなんとかしたい」という相談を受けることが多いのです。

パソコンが不得意な医師だけでなく、入力を苦にしていなかった医師でも、患者数が増えてくると電子カルテの入力を負担に感じ始めます。
限られた診療時間の中で、来院された患者さんを全て診るために、電子カルテの入力がつい疎かになってしまうそうです。
かといって、診察しながら電子カルテの入力を充実させれば、患者さんと向き合う時間が減ってしまいます。

患者さんの病院から自宅へという流れの中、こういった悩みを持つ診療所が増えていくと予想しています。

 医療クラークを活用した電子カルテ運用

前述のような、医師の悩みを解決するにはどうしたらよいのか。
各電子カルテの特徴をふまえて、診療所の運用や医師の操作感に適したものを選んでいただくのはもちろんですが、それだけでは十分でないと私たちは考えました。

 そこで注目したのが、医療クラークを活用した電子カルテの運用方法です。

当サイトでもお伝えしていますが、診療報酬点数の加算によって、病院では「医師事務作業補助者(医療クラーク)」の採用が進んでいます。

いまのところ、診療所は診療報酬点数の対象になっていませんが、診療所でも医療クラークの採用により大きな効果が見込めるのではないか、と考えました。

関連ページ:「医療クラークとは」菅野耳鼻咽喉科菅野先生写真

 そこで、すでにクラーク運用を行っている診療所や病院の方々にご協力をいただき、「電子カルテ+クラーク養成講座」を開講する運びになったのです。

関連ページ:「私が自信を持っておすすめします」
菅野耳鼻咽喉科 院長 菅野 澄雄氏

現在は、ご支援させていただいた皆様の声にお応えして内容を刷新し、「電子カルテクラーク導入プログラム」として研修を行っています。

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クラーク運用の効果

クラーク運用を行うことで、次のような効果が期待されます。

効果1:電子カルテのクラーク運用による待ち時間の短縮

医師自身が電子カルテを入力している場合、多くは診察を終えてから電子カルテを入力しています。

1人の患者さんに対するカルテ入力が30秒かかるとすると、100人来院すれば50分かかってしまいます。

医師が電子カルテを入力する

しかしクラーク運用であれば、医師の診察と並行してカルテ入力ができるため、診察後にかかる時間を10秒ほどに短縮できます。

クラークが電子カルテを入力する

これまで、診察時間後に行っていたカルテ入力にかかる時間は、そのまま待ち時間につながっていましたが、クラーク運用によって、100人の場合、34分の待ち時間を短縮することができます。

待ち時間を短縮できる

 

効果2:電子カルテのクラーク運用によるリアルタイム・レセプト点検

医師ではなく、クラークが電子カルテを入力することで、入力しながらレセプト点検を行うことができます。入力のたびに点検を行っていれば、月に1度の点検作業は最終確認だけで済むようになります。

チェック項目

  • 管理料の算定漏れチェック(算定漏れ)
  • 薬剤の用量、禁忌等のチェック(突合点検)

  • 病名と薬の適合チェック(突合点検)

  • 算定月、回数のチェック(縦覧点検)

  • その他 カルテの記載漏れチェック

レセチェック時間を短縮

関連記事:クラーク運用で月1回のレセプト請求作業を楽にしよう!

本プログラムを受講した医療クラークへの期待

医師の電子カルテ入力をサポートする医療クラークは、ご自身に合った診療スタイルを重視する先生方にとって、必要不可欠な存在です。

自院のスタッフを、医師の右腕となる医療クラークとして育成することで、「診療に集中したい」、「もっと患者さんと向き合いたい」という願いも叶えられるはずです。

研修風景(サイト用)201512

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講師紹介


大西大輔MICTコンサルティング代表
大西 大輔

2002年に医療IT製品の常設総合展示場「メディプラザ」を立上げ、IT導入コンサルティング、システム選定アドバイス、研修事業等を担当する。 2016年より独立し、MICTコンサルティングを設立。 多くの医療機関の導入サポートや取材経験より団体などでの講演多数。 現在、医療系専門学校の非常勤講師も務める。

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無料個別相談

個別に詳しく相談したい方のために、診療所をご訪問して無料で個別相談を実施しています。

研修の内容・受講方法だけではなく、そもそもクラーク運用が適しているかなど、それぞれの診療所に固有のご相談も承ります。

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