病院のクラーク業務、診療所のクラーク業務

クラーク研修の現場から(14)

メディプラザの電子カルテクラーク導入プログラムは、主に診療所向けにクラークの導入をサポートしていますが、最近病院に勤務している方からのお問い合わせが増えてまいりましたので、病院と診療所のクラーク導入の違いを解説いたします。

診療科ごとの違いは?

クラーク導入の観点から、病院が診療所と最も異なる点は、診療科が多いことです。診療所では内科、皮膚科、耳鼻科、整形外科といった単科の場合が多いことから、通常はその診療科の特性をふまえた研修内容にしています。診療科による診療スタイルの違いやカルテ内容の違いを重視するためです。

しかし、病院向けに研修を行う場合、10科を越える複数科であることが多く、それぞれの診療科の特性をふまえていては、時間が足りなくなってしまいます。そこで、内科系、外科系といった大きなくくりでの研修となっています。

クラークの業務範囲は?

診療所のクラークは「電子カルテの代行入力」をメインに行っていますが、病院のクラークは書類の作成や予約業務(検査、手術、入院)の比重が大きいことが多いようです。
メディプラザのプログラムでは電子カルテの代行入力のマスターに多くの時間をとっているため、書類作成を主たる業務としている病院のクラークにとっては、研修内容は新鮮であり、勉強になる部分が多いと言われることがよくあります。

基本はSOAP

病院と診療所に共通しているのは、SOAP形式でのカルテ作成の理解が根底にある点です。SOAP形式を理解することで、電子カルテの代行入力は格段にレベルアップします。
医師と患者さんのやりとりを、どのようにSOAPに割り振っていくかについて、時間をかけて勉強することで、カルテ作成の基本が身につきます。

外来クラークを想定

メディプラザのプログラムでは、実際の診療場面を想定したロールプレイングに多くの時間を割きます。この部分は、病院と診療所とで大きく変更していませんが、効果を感じていただいています。ただし、あくまで外来クラークを想定しているため、病棟クラークは少し違和感を覚えるかもしれません。

このように、病院はクラーク業務に診療所と違う点があるため、訪問してカスタマイズした研修を行うことが多くなっています。

病院様で電子カルテ代行入力を検討されている方は、ぜひ、一度ご相談ください。

執筆:大西

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