最新、電子カルテの普及率

2023(令和5)年の電子カルテ普及率は、診療所が55.0%、病院が65.6%。前回調査より診療所で5.1ポイント、病院で8.4ポイント上昇。コロナ禍の影響で伸び鈍化。

 

最新の電子カルテの普及率を公表

 厚労省が2024年12月2日に開催した「健康・医療・介護情報利活用検討会医療等情報利活用ワーキンググループ」で、病院の情報システムに関する現状と課題が話し合わされました。その会議の中で、電子カルテの現状を把握する参考資料として、最新の電子カルテの普及状況が公表されました。

 

2023年時点の電子カルテの普及率

 厚労省は、全国の医療機関を対象に行われる「医療施設調査」において、電子カルテの普及率について定期的に調査を行っています。前回調査は2019(令和2)年でした。

2023(令和5)年の電子カルテの普及率は、一般病院(精神病院、結核病院を除く、総数7065件)で65.6%(400床以上が91.2%、200~399床が79.2%、200床未満が59.0%)、一般診療所(歯科医院を除く、総数10万4894)で55.0%となっています。この3年間に病院で8.4ポイント、診療所で5.1ポイント上昇したことが分かります。

(出典)健康・医療・介護情報利活用検討会医療等情報利活用ワーキンググループ(2024.12.2,厚労省)https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001343122.pdf

 

大規模病院・中小規模病院は順調に増加

これまでの調査データをグラフにすると以下の通りとなります。大規模病院と中規模病院で順調に普及が進んでいるのに対して、診療所並びに中小規模病院が大きく遅れていることが分かります。

「医療施設調査」より作成

 

普及スピード鈍化の原因はコロナ禍が影響か

 前回調査との伸び率をグラフにすると、伸び率について病院・診療所共に2019年から2023年に低下していることが分かります。コロナ禍の影響で電子カルテ導入が進まなかったことが推測されます。

「医療施設調査」より作成

mailmaga

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