厚労省の「医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」で、PAの資格制度創設を提言

クラークこぼれ話(4)

厚生労働省は、このほど「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」の報告書をまとめました。

報告書の中では、医師の需給・偏在対策について、医師を増やし、地域に適切に配分していくという従来型の手法から脱却し、ICTの活用や他職種への業務移管・共同化などを推進することで、「医師を増加させずとも、高齢化を踏まえた患者の多様なニーズに応えられる」との見通しを示しています。

具体的に業務移管・共同化の一案として、医師を支える「フィジシャン・アシスタント(PA)」の資格制度の創設にも言及されています。

医師事務作業補助者が医師の負担軽減に一定の成果を出していることや昨今の残業時間の問題などにより、働き方改革が叫ばれていることなどを背景に、医師や看護師が専門性の高い仕事に集中できるように、医師や看護師などをサポートする人材が注目されていることがわかります。

今後、我々がお手伝いしている医療クラークが、将来的に国家資格化され、地位向上が図れればいいなと考え、今回は厚労省の検討会についてご紹介しました。

「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」報告書[厚労省]
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000160954.html

執筆:大西

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