ドクターの関わりがクラーク運用成功の秘訣

クラーク運用の現場から(3)

クラーク運用を開始する最初の1~2ヶ月を、私たちは「プレ稼動期間」と呼んでいます。

導入支援では、このプレ稼動中に実際の診療への立会いをおこない 、運用のアドバイスをさせていただいています。

クラークデビュー直後はぐっとこらえて

初めて患者さんの前に立つクラークさんはとても緊張していますから、なかなか思うように手が動きません。

先生は、クラークさんに指示を出す時間の分、普段より診察が長引いているように感じられるかもしれません。

また、いままでご自身でカルテ入力をされていた先生から見ると、クラークさんの入力が拙く感じてしまい、ついつい手を出したくなってしまうようです。

そのため先生には「最初の1~2ヶ月は、ご自身で電子カルテ操作をしたい気持ちをぐっとこらえて、クラークさんが先生の指示に追いつくのを少しだけ待っ てあげてください」とご協力をお願いしています。

先生の想いをクラークさんは受け止めています

私がご支援させていただいたクリニックでも、先生方がさまざまな工夫をしてプレ稼働中のクラークさんに接してくださっています。

診察の合間にカルテ入力のポイントを説明してくださる先生、お薬の名前を復唱してオーダー入力を待ってくださる先生、「彼女、クラークの修行中なんですよ」と目の前の患者さんに紹介してくださる先生・・・など。

どの先生も「頑張って一人前になってほしい」という思いに溢れていらっしゃいます。

そんな先生方の思いをクラークさんはしっかりと受け止めています。

あるクラークさんが「先生は、本当はもどかしいのに我慢しているんです。だから私は先生が早く診察に集中できるように頑張らないといけないんです」と話してくださいました。

先生が関わってくださった分だけ、クラークさんは「もっと先生の役に立ちたい!」と奮起して、めきめきと成長していくのですね。

クラーク運用は、先生とスタッフさんの二人三脚です。 初めの一歩を踏み出すときはゆっくりと、徐々に呼吸を合わせてスピードをあげてください。

執筆:松井

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