クラークの育成は医師を助けるパートナー作り

クラークこぼれ話(3)

診療所にとって、クラーク運用導入の目的は、医師が診療に専念できる環境を作るとともに、医師とクラークが一致団結して診療チームを組み、患者さんに最高の診療サービスを提供することです。

現在病院のみで算定できる「医師事務作業補助体制加算」が、今後、診療所でも算定可能となれば、診療所でのクラーク導入もさらに進むことでしょう。

私は15年間、電子カルテを始めとする医療情報システムの普及、それを使いこなすための医療IT人材の育成に取り組んできました
その経験の中で、医療における様々なシステムは所詮ツールに過ぎず、システムを活用するためには、個々のITリテラシーの向上と共に、システムの導入効果を最大限発揮するための体制作りが重要だと考えるようになってきました。

先日、電子カルテの運用は「医師とクラークの二人三脚で取り組むことが最適」と教えてくださった先生と久しぶりにお会いしました。

その際、「大西さん、クラークの育成は医師を助けるパートナー作りだよ。医師は信頼できるパートナーがそばにいれば鬼に金棒だ。クラークの育成は君に課せられた天命だよ」とお話しいただきました。

この言葉にクラーク運用の成功の本質があると感じます。

医師とクラークが互いに信頼し、パートナーになること。
この信頼関係を構築するために、私どもの研修があるといっても過言ではありません。

信頼関係があって初めて、医師が診療に集中できる環境が作られるのだと思います。

執筆:大西

mailmaga

ページの先頭へ