どうすれば電子カルテ入力が上達しますか

 繁忙期と閑散期では運用を変えてみてはいかがでしょうか。

クラーク運用のお悩み相談(1)

10月26日に、大阪で「電子カルテ+クラーク養成講座」の体験セミナーを開催いたしました。ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

これまでも毎月開催をしておりますので、先生方からクラーク運用に関するご相談をうけることもございます。今回は、先生方にご相談いただいたお悩みの内容と、その回答をご紹介させていただきます。

電子カルテを導入した当初はご自身でしっかり入力をされていても、患者数が多くなるにつれて患者さんと向き合う時間がどうしても少なくなってしまうようです。同時に、カルテの記載量もどんどん減っていき、先生自身で入力するのが徐々に難しくなってくる診療所様が多いことがわかります。そのような時には、クラーク運用に変えるとよいと私たちはお勧めしています。

今回ご紹介するご質問をくださった先生も、そのような状況が解消されるという期待をして、独自でクラーク運用を始めていました。
しかし「すでにクラーク運用をしているが、思い通りにならない」というご相談をいただいたのです。

 「受付職員さんにカルテの入力補助の練習をしてもらっているのだが、いっこうに上手にならない。上手くなるまで我慢して経験を積ませるしかないのだろうか」

  繁忙期と閑散期では運用を変えてみてはいかがでしょうか。

例えば、内科診療所様の場合は、閑散期となる夏場は患者数も少なく、受付職員の方も余裕をもってカルテの入力ができます。この時期には、基本的に職員の方に入力していただくようにします。この時期に、集中的にトレーニングを行っていただくのです。

逆に繁忙期には、職員の方が入力する範囲を予め決めておきます。例えば主訴の入力だけを行うことで、まずは患者さんの訴えを中心に入力するトレーニングができます。

はじめから職員の方が苦手とされている箇所の入力を行ってもらうと、先生の診察スピードに追いつけず、クラークに対して苦手意識を持ってしまいます。それを防ぐために、所見などは先生ご自身で入力していただければスムーズになると思います。

重要なのは、はじめるタイミングによってトレーニングの仕方が違うということです。診療所様の状況に合わせて、変えてみてください。

執筆:石原

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