現場で役立つスキルを身につけるためには〈前編〉
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電子カルテ+クラーク養成講座の現場から(7)
「電子カルテ+クラーク養成講座」は、医師の右腕となって電子カルテの代行入力ができる人材を育成する講座です。そのため、研修の価値は卒業生が現場に戻り、研修の成果を発揮できるかどうかで変わります。
研修終了後の感想で、受講生に「明日からクラークとしてできる自信がつきました!」という言葉をいただくことが、わたしたちの期待するゴールです。
即戦力を養成する講座の場合、実践ですぐに使えるスキルを身に付けることが大切です。
中身が本当に現場に即した内容になっているかは当然のこと、クラークになってから高いモチベーションを維持し続けられるかどうかも、研修の成果が持続するという意味では大切だと思っています。
そこで今回と次回の2回にわたり、われわれの研修の「こだわり」をご紹介します。
(1)現場に沿った演習形式
研修が苦手という方は多くいらっしゃいます。わたしも、研修を受けるのはそれほど好きではありません。だからこそ楽しく、次の日から実践に移せなければ意味がないと考え、研修のイメージがガラッと変わるような有意義な時間にしたいと常々思っています。
そこでクラークの講座でこだわっているのが「現場に沿った演習形式」です。
私たちはクラークの基本スキルを「見る」「聞く」「感じる」と定義しています。
- 「見る」 : 医師と患者のやり取りを観察し、その状況を記載する能力
- 「聞く」 : 医師と患者のやり取りを聞き、その状況を記載する能力
- 「感じる」 : 医師がカルテに記載したいことを汲み取り、補足して記載する能力
この3つのスキルを身に付けるためには、診療ケースに合わせたロールプレイング形式での演習が有効と考えています。
ロールプレイングでは、受講生が医師役、クラーク役、患者役に分かれ、それぞれの役割を交代しながら、本番さながらのロールプレイングを実施しています。状況に応じた入力スキルが身に付くまで何度も繰り返し行います。
後編につづく・・・
執筆:大西