なぜ、診療所に医療クラークが必要なのか?

医療クラーク育成のポイント(1)

診療所の4件に1件が電子カルテを導入する時代になった現在でも、「パソコンを操作しながら診療に専念できるのか」という懸念が導入を決定する最大の障壁となっています。

電子カルテの操作性はこの10年間で飛躍的に向上しました。

直感的で簡単な操作という点では、どのような文書作成ソフトと比べても、電子カルテはトップクラスといえます。

診療現場で活用できる操作レベルは十分クリアしているといえるでしょう。

しかしながら、日本語入力では漢字に変換する必要があり、「変換ミス」や「誤字脱字」がないかを確認するために、入力のたびにモニターを見なくてはなりません。

パソコンを用いている以上、「患者さんの顔を見ながら電子カルテを入力し、診察することは到底不可能であろう」というのが電子カルテの導入を検討する医師の共通見解ではないでしょうか。

また、1日に来院される患者数が200人、300人を超える診療所では、「電子カルテでは到底、入力が間に合わない」と考えて導入を見送るケースが多くあります。

電子カルテの発売が開始された初期段階では、電子カルテを販売するメーカーや販売代理店も若干及び腰で、「100人を超えると電子カルテ導入は難しい」と回答するメーカーもありました。

  執筆者:大西(2013.8.13)

(次回に続く)

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