ちょっとした工夫で電子カルテ入力をスムーズに

クラーク運用の現場から(8)

先日、「電子カルテ+クラーク養成講座」の受講をされた診療所様へ訪問させていただきました。
受講生の皆様は、どの方も講座修了時よりも上達され、頼もしくなっていました。また、患者さんへの対応も堂々として、気持ちのよい挨拶もされていました。そのような姿を拝見でき、非常に嬉しく思います。

さて、この訪問は、更にレベルを上げるためにはどのような取組みをすればよいのかをアドバイスして欲しいとご要望をいただいて行ったものです。
当日どのようなことをお話ししたか、ご紹介いたします。

よく使う言葉は用語登録でスピーディに

文章の入力をする際、ブラインドタッチで行う方が多いですが、中にはまだブラインドタッチができない方もいらっしゃいます。

その場合は、たとえば「発赤」「鼻閉」「鼻漏」などのよく使う用語を電子カルテに登録すると、用語を選ぶだけで素早く入力できるようになります。
(電子カルテでは「用語選択」と呼ばれる機能です。)

また、パソコン自体のユーザー辞書にも同様に登録しておくと、キーボード入力でも変換がスムーズになり、作業効率が向上します。

次回予定はカルテだけでなく予約表を活用

使用している電子カルテの仕様によっても変わりますが、次回来院予定日は、2号用紙に記載するだけではなく、予約表やメモ欄にも記載されるとわかりやすくなります。

2号用紙だけに記載すると、予定が遠い日の場合に、新しいカルテの記載が次々に重なって埋もれてしまうことになるからです。

このように、間があいても覚えていないといけないことは、工夫して記載しておく必要があります。

検査結果は所見欄に

検査結果の異常値などの注意すべき項目の記載は、できればカルテ2号用紙の所見欄にも記載していただければと思います。

院長先生の方針によって記載が不要とされている場合は、もちろん記載する必要はありませんが、特に指示がなければ記載していただいた方が、見落としが少なくなります。

 まとめ

各クラークさんに入力方法を任せていると、カルテの入力の仕方や記載する項目が人によって変わってきます。

必要な項目をスムーズに確認できるよう、カルテの入力について、クラークさん全員で定期的に勉強会を行い、ルールを決めて更新されてはいかがでしょうか。

また、製薬メーカーのMRさんを呼んで、お薬の説明をしてもらう勉強会の開催もおすすめです。お薬だけではなく、病気の仕組みも理解することができるようになります。

執筆:石原

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