平成30年度改定で「働き方改革」が重要テーマに!

クラークこぼれ話(5)

12月に入り、平成30年度の診療報酬改定の議論が徐々に煮詰まってまいりました。
今回の改定の骨子(案)では、
①地域包括ケアシステムの構築と医療機能の分化・強化・連携の推進
②新しいニーズにも対応でき、安心・安全で納得できる質の高い医療の実現・充実
③医療従事者の負担軽減、働き方改革の推進
④効率化・適正化に応じた制度の安定性・持続可能性の向上
と4つの柱が提示されています。

特に、今回は少子高齢化に伴う「労働者不足」が顕在化しつつあること、過労死などに端を発した「長時間労働問題」といった昨今の世相を受けて、「働き方改革」が盛り込まれたことが特徴的です。

働き方改革の中では、
○ チーム医療等の推進(業務の共同化、移管等)等の勤務環境の改善
○ 業務の効率化・合理化
○ ICT等の将来の医療を担う新たな技術の着実な導入
○ 地域包括ケアシステム構築のための多職種連携による取組の強化
○外来医療の機能分化
5つの方向例が示されています。

わたしどもが推進している「クラーク」は、医師や医療従事者の負担軽減につながるとともに、新しい医療の仕組みの中で中心的役割を担う人材として注目されています。

さらに、平成32年には支払基金のレセプトチェック体制が見直されることが発表されています。9割がコンピュータチェックになるとともに、AIが導入されるとのことです。診療所のレセプトチェック体制にも大きな影響をもたらすことでしょう。

このように時代が急激に変わろうとしている中で、事務スタッフに求められる能力も変わってきています。

これからの事務スタッフに求められる能力は、
①医師の負担軽減→電子カルテの操作スキル
②診療チームの一員としての「医療知識」
③医療従事者と患者に対するコミュニケーション能力
となります。
まさに私どもがトレーニングしているクラークの能力が必要になっているのです。

執筆:大西

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