医療事務「未経験者」でも医療クラークになれますか?

事前に診療報酬請求の勉強をして医療事務の「基礎知識」を身に付け、段階的に教育していくことをお勧めします。

クラーク運用のお悩み相談(3)

「電子カルテ+クラーク養成講座」の体験セミナーにご参加いただいた皆様や、メディプラザにお問い合わせいただきました先生方にご相談いただいたお悩みの内容と、その回答をご紹介させていただきます。

クラーク担当者として新たにスタッフを募集したところ、医療分野での勤務未経験の方から応募がありました。

接客経験者で人当たりもやわらかくパソコンも得意なので、ぜひ勤務してもらいたいのですが、未経験者でもクラークになれますか?

  どんな業務であっても「基礎知識」は必要になります。

クラークには気配りのできる人柄とパソコンスキルが求められますが、医療事務の知識も不可欠です。

診療報酬請求(レセプト請求)業務は、電子カルテやレセコンの機能向上によって、ある程度システムでカバーできるようになりました。

しかし、医師と患者さんのやり取りを聞きながらカルテの入力を代行するためには、医師がおこなっている「行為」が、診療報酬の観点でどの「コスト」に該当するのか、をクラークが判断する必要があります。

医療事務の知識がないままクラーク業務をおこなうと、この判断が瞬時にできず医師の指示を待つことになるため、入力代行がスムーズに進みません。

新しくクラークになったスタッフが「私には荷が重い」とおじけづいてしまう原因は、このあたりにあるのでしょう。

 

メディプラザのクラーク養成講座で支援させていただいたクリニックにも、医療事務未経験からスタートされたクラークさんがいらっしゃいます。

そういった方々にお話を聞くと、やはり、医療分野独特の言葉や算定の仕組みが分かるようになるまで、とても苦労されたそうです。

 

医療事務未経験の方をクラークとして採用した場合には、

 (1)事前に診療報酬請求の勉強をして、医療事務の「基礎知識」を身に付ける

 (2)まずは受付業務から始めて、クリニック業務の経験を積む

 (3)クリニック全体の業務の流れを把握してからクラーク業務を担当する

このように段階を経て教育していくことをお勧めします。

執筆:松井

医療事務講座

mailmaga

ページの先頭へ